2023年6月に CDMP Associate(DAMA CDMP Certification – Associate)の合格基準に到達しました。
(「合格した」と言い切れない理由は後述します。)
今回のブログでは、合格基準に到達するまでの勉強方法を書いていきます。
CDMP Associate とは
CDMP(Certified Data Management Professionals)は、DAMA(Data Management Association)が認定しているデータマネジメントに関する国際資格です。
CDMPはDMBOKに基づいて実施され、受験者のデータマネジメントに関する知識・経験を図り、プロフェッショナルとしての成長を促す目的で実施されています。
CDMPには、ASSOCIATE・PRACTITIONER・MASTER・FELLOWの4つの資格があり、今回私は初級のASSOCIATEを受験しました。
ASSOCIATEを取得するためには、Data Management fundamentals examを受験し、60%以上正解する必要があります。
試験は以下の14個のトピックから出題され、よく出題される項目とそうでない項目に分かれています。
- Data Management Process – 2%
- Big Data – 2%
- Data Architecture – 6%
- Document and Content Management – 6%
- Data Ethics – 2%
- Data Governance – 11%
- Data Integration and Interoperability – 6%
- Master and Reference Data Management – 10%
- Data Modelling and Design – 11%
- Data Quality – 11%
- Data Security – 6%
- Data Storage and Operations – 6%
- Data Warehousing and Business Intelligence – 10%
- Metadata Management – 11%
2022年12月時点で、98か国で4562人がCDMP Associate を取得しています。
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受験を決める前の状態
● 従業員100名以下の会社でデータアナリストとしてアドホック分析やダッシュボードの作成を行っている
● データパイプラインの知識はほとんどなく、ダッシュボード作成時にどのようにデータマートを作成すればよいか悩む
● データウェアハウスとパイプラインの構築に興味を持っている
● 数年前に上司が外国人で、英語を読むことに抵抗がない
受験を決めた理由
● データマネジメントについて勉強し、データパイプライン設計での迷いを少なくしたい
● 将来的にデータを基盤を構築する際に、DMBOKの思想を取り入れたい
● データエンジニア関連の知識が身についてきたので、自分の理解度を確かめたい
私個人の印象ですが、DMBOKはエンタープライズ向けに作成されており、小規模な会社ではDMBOKの思想を100%取り入れることは難しいです。
しかし、DMBOKにより現在のデータマネジメントのトレンドを知ることができ、より正しい意思決定ができるようになると感じています。
CDMP Associate の勉強方法
「データマネジメント知識体系ガイド 第二版」をひと通り読む
「データマネジメント知識体系ガイド 第二版」とは、DAMAが発行する知識体系ガイドの日本語版になり、試験のための公式テキストです。
A4版で672Pあり、読み進めるには根気が必要になります。
英語版での通読も検討しましたが、読書スピードが落ちメンタルが折れました。
理解できない箇所も少なからずありましたが、読んだ感想としては以下の通りです。
● データパイプラインの作成で疑問に思っていた点が言語化できて、疑問に思っていたことが解決した
● 「リージョンをどの単位で分割するか」などエンタープライズ向けの話も多く、100人以下の会社では適用できない部分もある
「Data engineering study」を視聴する
DMBOKではAWSやGCPなどの特定のサービス名が出てこないため、実務にどのように落とし込むかが課題でした。
他社の事例を見て勉強しようと、Youtubeで「Data engineering study」を視聴しました。
実務に落とし込んでこそ資格を取得する意味があると思っており、先進企業の事例から自社のデータアーキテクチャを考えることができました。
また、「Data engineering study」を主宰者のゆずたそさんの本も読み、DMBOKの内容を簡単に復習しました。
DMBOKの要点が簡単にまとまっているため、DMBOKの知識の定着に役立ちました。
CDMPの模擬試験を解き、理解が足りていない箇所を英語で復習する
Data Management Fundamentals Examに申し込むと練習用の模擬試験がついてきます。
- 模擬試験を解く
- 理解が足りていない項目をDMBOKの英語版を読んで復習する
というサイクルを6周実施しました。
別の人のブログによると合計200問の中からランダムで出題されるので、6周目にはほとんどが見たことある問題となり、90%以上の正解率になりました。
CDMP Fundamentalsの出題形式と同様4択で出題されます。Practice examsは1回あたり40問の試験を受けることができます。Practice exams全体で保有する問題が合計200問あり、そのうちの40問がランダムで都度出題されます。
https://sfujicontents.com/2022/07/10/cdmp_study/
試験当日・試験後
試験終了直後に結果を確認でき、正解率63%でCDMP Associateの合格率を上回りました。
受験の3日後、「Honorlockのセキュリティアラートが大量に出たため、アラートの原因を後日調査します」というメールが届き、メール到着から2週間たちますが何も音沙汰ありません。
HonorlockのアラートでCDMPの資格取得がペンディングになった経緯は、こちらの記事にまとめています。興味があれば見てもらえると嬉しいです。
おわりに
最後まで読んでいただきありがとうございます。このブログが誰かの役に立てば嬉しいです。
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