コーギーのこむぎが膀胱炎になってしまいました。
こむぎの頑張りで快方に向かっていますが、飼い主の対応も悪く症状が長引いてしまいました。
反省もこめて闘病記を書いていきたいと思います。
犬の膀胱炎とは
「価格.com – 犬の膀胱炎の症状・原因と治療法について獣医師が解説」によると、
膀胱(ぼうこう)炎とは、膀胱の粘膜に炎症が起きる病気です。
細菌感染や、膀胱結石(結晶)などが原因となります。細菌感染による膀胱炎は、通常、原因の菌に対して効果のある薬を使用することで治りますが、繰り返し膀胱炎になったり、治るまでに長期間かかったりする、難治性のものもあります。
膀胱炎の症状は、残尿感から繰り返しトイレに行くようになったり、落ち着きがなくなったりするだけではありません。痛みが生じたり、膀胱粘膜から出血が起こり、血尿が出ることもあります。
https://hoken.kakaku.com/pet/dog_injuries/urinaryorgans/bokoen/
という病気です。
書籍「コーギー版家庭犬の医学」によると、細菌性膀胱炎は、
尿道が細く長いオス犬よりも、尿道が太く短いメス犬の方が発症しやすい傾向にある
「コーギー版家庭犬の医学」84P
ようです。
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愛犬こむぎの膀胱炎闘病記
2021年6月~ 膀胱炎の兆候あり
頻尿で尿の臭いが強くなりました。また、排尿姿勢をとっても尿が出ないこともしばしばでした。
飼い主は膀胱炎の知識がなく、「こむぎは頻尿体質なんだな~」などと軽く考えていました。
コーギー版家庭犬の医学によると、
「頻尿」「尿の臭いが強くなる」は、膀胱炎&細菌性膀胱炎の症状よ!
「排尿姿勢をとっても尿が出ない」は、膀胱炎の症状よ!
さらに、8月下旬には1日に2回くらい陰部を舐めるようになりました。
飼い主は「ブラッシングさぼってるかな~、皮膚病かな~」などど、とんちんかんなことを考えてました。
コーギー版家庭犬の医学によると、 細菌性膀胱炎の症状である。
2021年9月上旬 血尿が出る
わんダフルネイチャーヴィレッジでさんざん走って家に帰ると、血尿が出ました。
モザイク無しの写真が見たい場合は、こちらをクリック。
慌てて色々調べたところ、「これ、膀胱炎の可能性高くない?」という結論に至りました。
気づくの遅すぎるわよ!
こっちは3か月前くらいからアラート出してるのよ!
すまぬ、
もう少し早くちゃんと調べるべきであった。。。
膀胱炎の場合は尿検査が必要になるため、
■ 尿を採取する
■ 尿の写真をとる
を行いました。
コーギー版家庭犬の医学によると、
「いつ、どのような状態で採尿したか」を伝えることも重要であるぞ!
2021年9月上旬 細菌性膀胱炎と診断される
翌日、動物病院に尿を持参して向かいました。
案の定、細菌性膀胱炎と診断されました。
症状を箇条書きにすると、
● 尿から細菌が検出される。
● 正常値に比べて、尿がアルカリ性になっている。
● 尿にストラバイト結晶が見られる。
という状態でした。
みんなのどうぶつ病気大百科によると、ストラバイトの結晶は軽度の結石症に分類されています。
尿石症(尿路結石症)は、尿に含まれるリン、カルシウム、マグネシウムなどのミネラル成分が結晶化し、腎臓、膀胱、尿道などの泌尿器で結石となり、さまざまな症状を引き起こす病気です。結晶成分により、ストラバイト結石、シュウ酸カルシウム結石、シスチン結石、尿酸塩結石などに分類されます。
https://www.anicom-sompo.co.jp/doubutsu_pedia/node/927
動物病院で内科的治療をすすめられたため、療法食サンプル&1週間分の薬を持って帰りました。
療法食は、いろいろなサンプルを試した後、食いつきが良かったプリスクリプション・ダイエットにしました。
pH(6.5未満が目標)を下げ、ストルバイトを溶かすために、タンパク質・リン・マグネシウムを制限した療法食を与えることが重要です。
http://yokohama-kac.com/blog/2277/
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2021年9月下旬 細菌は退治したが、引き続き膀胱炎
2週間後、動物病院へ経過観察に行きました。結果は、
● 尿から細菌は検出されなかった。
● 引き続き、尿がアルカリ性になっている。
● 引き続き、尿にストラバイト結晶が見られる。
という状況で、完治しませんでした。
ちゃんと療法食を食べたのに、おかしいじゃない!
「療法食と薬でよくなる」という考えがいけなかった。
抜本的な改革を進めるぞ!
2021年9月下旬 飼い主、本気になる
飼い主の「療法食さえ食べさせれば大丈夫」という迷信を捨て、抜本的な食事習慣の改善を進めました。
まず行ったのが、療法食の変更です。
動物病院から、「今の療法食が愛犬に合っていない可能性がある」とアドバイスいただいたので、
療法食を、「 プリスクリプション・ダイエット 」から「ユリナリーS/O」へ変更しました。
また、気温が下がり、水分摂取量が十分でない可能性もあるので、缶詰やパウチも試してみました。
水分摂取量が増え、その結果尿量が増えると、結晶が希釈されるので結石形成の治療・予防となります。
飲水量を増やすには、ウェットフードを加えたり、ドライフードを水でふやかすなど工夫が必要です。
【犬の血尿|ストルバイト尿路結石症】溶ける尿路結石症|食べ物・治療法など獣医師が詳しく解説
値段は高いが、悪化すると手術の可能性もあるので、
今のうちに治すのだ。
次に、一切のおやつを禁止しました。
散歩や外出でどうしても何かあげたいときは、療法食のドライフードをおやつ代わりにあげています。
クレートトレーニングでは、これまでは凍らせたヨーグルトをコングに詰めていたが、
最近は療法食&氷をコングに詰めてるぞ。
最後に、pH値の定期的な確認です。
pHチェッカーを購入し、家でおしっこした時にはpH値をチェックしています。
素人によるpHチェックなので、正しいpH値を確認できるかは微妙ですが、目安として活用しています。
また、時間が経つとPHはアルカリ化する可能性があるため、排尿直後の尿で確認するようにしましょう。
尿にはさまざまな無機成分、有機成分が含まれており、細菌の発育には良好な培地となります。
したがって、尿を室温に放置しておけば細菌が増殖し、尿中の尿素を分解、アンモニアが産生されます。
pHはアルカリ化し、ブドウ糖は細菌の消費によって減少します。
http://www.crc-group.co.jp/crc/q_and_a/62.html
2021年10月中旬 再度の動物病院へ
10月中旬に、再検査のために動物病院へ行きました。
結果、
● 尿から細菌は検出されなかった。
● 尿がアルカリ性ではなくなった。
● ストラバイト結晶も検出されなかった。
と、尿検査で問題は見られませんでした。
こむぎ、これで一安心である。
2022年1月中旬 いまだにpH値が安定せず
定期的にpH値を測定していますが、療法食から通常の食事に変えると、pH値がアルカリ性になってしまいます。
現在は、「ユリナリーS/O」を25%、「ブリスミックス pHコントロール」を75%の比率にすると、朝のpH値が6.0~6.5になることがわかっています。
ナチュラルハーベストの療法食も試してみました。
朝にpH値を測ると6.0~6.5の間に安定しましたが、うんちが柔らかくなってしまったので使用をあきらめました。
2022年2月 また膀胱炎に
食事も気を付けていたのですが、また膀胱炎になってしまいました。
2回目は飼い主も早期に発見でき、比較的すぐに完治しました。
こちらの記事にまとめたので、興味があれば見てもらえると嬉しいです。
おわりに
今回は大事に至らなかったですが、飼い主も反省すべき点が多々あります。
特に、膀胱炎の兆候に気が付けなかったことは、飼い主の落ち度です。
こむぎの快適な人生(犬生)のために、飼い主も頑張っていきたいと思います!
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